ハドゥイゴナ

ハドゥイゴナ

Haduigona

アメリカの先住民族イロコイ族における巨人。ひどくねじれた長い顔の持ち主で、長い鼻と巨大な口は大きく右に曲がっている。またくぼんだ両目と驚くほど太い眉毛、牙のような歯をもっている。ハドゥイゴナは自分が世界の創造主だと信じており、ロッキー山脈の麓で神を討論をした。そこでハドゥイゴナは自分のオレンダ(神秘的な力)を証明するため、山に背を向けて腰を下ろしたままで山を少し動かして見せた。しかし神のオレンダは並外れており、山をすぐさま自分の元に引き寄せて、驚いて振り向いたハドゥイゴナの顔に山を叩きつけて見せた。その後ハドゥイゴナは神に懐柔し世界の浄化を手伝っているという。ハドゥイゴナのそのための条件はタバコの捧げものをすること、自分を「偉大なる父」と呼んで敬意を表すこと、儀式の際には自分の顔を模した仮面をつけることの三つだった。この約束はイロコイ族の仮面儀式に残っていて、この仮面は「ツイステッドフェイス」と呼ばれている(ハドゥイゴナ自体もそう呼ばれることがある)。

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  • This Page Last Updated: 2016-01-22