婆珊婆演底主夜神

婆珊婆演底主夜神ばさんばえんていしゅやじん

Vasanta-vayantī

仏教において華厳経に説かれる神。サンスクリット名を「Vasanta-vayantī(ヴァサンタ・ヴァヤンティー)」といい、「婆傘多婆演底(ばさんたばえんてい)」、「婆羅婆薩那(ばらばさな)」、「婆娑婆陀(ばさばだ)」、「跋僧多(ばぞうた)」、「婆娑陀夜天(ばさだやてん)」などと音写するほか、「春和神(しゅんわじん)」、「春生神(しゅんしょうじん)」、「春主当神(しゅんしゅとうじん)」、「主夜神(しゅやじん)」、「依止不畏(えしふい)」とも意味訳される。善財童子に五十三善知識を教示した五十三尊の一人であり、摩竭提国の迦毘羅城にいるとされる。

夜の闇に対する恐怖を除き、衆生を救護する神であり、夜の闇に乗じて悪行を行う鬼神や盗賊に人々が襲われた時、また闇で道に迷った時など、日月や星宿などを操作し光明を与え、種々の方便をもってこれを救うという。その姿は真金色に輝き、衆宝瓔珞と朱衣を身に着け梵冠を戴き体には星宿が宿るとされる。

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  • This Page Last Updated: 2021-02-23