バンシー

バンシー

Banshee

スコットランドやアイルランドの伝承に登場する女の妖精。名前は「女の妖精たち(bean sidhe)」を元とする。男の妖精は「ファー・シー(Fear Sidhe)」と呼ばれるがあまり用いられない。貴族の家を守る妖精で、家の者が死ぬ直前に前触れとして家に訪れ、悲しんですすり泣いたり、身も裂けるほどの叫び声をあげたりする。死すべき者の着物を川で洗ったりする場合もあり、このために「悲しみの洗い手」などと呼ばれることもある。一般的\\に一人で現れるが、死すべき者が偉大であったり、聖者や勇者であったりする時は複数で現れるときもあるという。また、家の者の死を知らせるだけでなく、子供の誕生を知らせたり、長子の揺り篭の番をしたり、誰もいないときに子供のチェスの相手をしてくれることもあるという。

黒味がかった紫色、或いは白色の地面までつくような長髪で、娘とも老婆ともつかない不気味な顔をしており、死人の如く青ざめ目は泣き腫らして真っ赤になっているとされる。またある伝承によれば鼻の穴は一つしかなく、前歯は緑色で大きく前に突き出し、足の指には水かきがあるという。服は色のさめた黄金色だとか、上着は緑色で灰色のマントをしているとか、喪服で顔をベールで覆っているなど諸説ある。バンシーを捕まえ、その垂れた醜い乳房を吸う、という条件を満たせば、死すべき人の名前と3つの願いをかなえてくれるともされている。

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  • This Page Last Updated: 2015-08-29