化け灯籠
ばけとうろう
日本の栃木県日光市の二荒山神社にある灯籠のこと。この灯籠は夜になって火を灯そうとすると、ついた火が瞬いて、見る見るうちに油が尽き火が消えてしまうという。何度やってもそうなるため、これは妖しいということで毎晩のように武士が刀で切り掛かった。結局、灯籠いっぱいに刀傷が出来るに至ってやっと普通の灯籠になったという。この化け灯籠は鎌倉時代に奉納されたもので、今でも二荒山神社にあり受け皿部分に当時つけられた無数の刀傷を確認することが出来る。他にもこの灯籠に火を灯すとものが二重に見えるとか、灯籠自体が化け物になったなどの言い伝えも残る。
東京都の上野東照宮にある大灯篭も「化け灯籠」とされ、こちらは灯籠の周りを息を吐かずに三周すると幽霊が出るという。
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