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説明
ローマ神話における門や戸口の神。正反対の方向を向いた二つの顔を持つ男性神であり、物事の表と裏を見る力がある。事の初めと終わりをつかさどるとされ、神々の先頭におかれる。門や正月など、あらゆることの始原と入り口を司る神だと考えられた。ニンフのカルナ(これは間違いで、カルデアのことだともされる)は、言い寄る男たちを洞窟に誘い、自分はすぐ後から行くからと言っては逃げていた。カルナはヤヌスも騙そうとしたが、ヤヌスには後ろ向きの顔があったのでカルナは逃げられず結局カルナはヤヌスと交わることとなった。カルナとの間に生まれた息子プロカスは後にアルバ・ロンガの王になったという。ヤヌスはカルナに礼として夜になると現われる吸血鳥を追い払う力を与えた。カルナはそれをプロカスの子を守る為に使った。
関連項目
参考文献
- 01西洋神名辞典 DICTIONARY OF GODDESSES AND GODS
- 監修:山北篤
- 著者:稲葉義明、桂令夫、他
- 発行者:高松謙二
- 発行所:株式会社新紀元社
- 09ヴィジュアル版世界の神話百科 ギリシア・ローマ/ケルト/北欧
- 著者:アーサー・コットレル
- 翻訳:松村一男/蔵持不三也/米原まり子
- 発行者:成瀬雅人
- 発行所:株式会社原書房