ヴァジュラヴァーラーヒー

Vajravarahi, Vajravārāhī

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説明

チベット、ネパール仏教で重要な神格とされている女性の仏尊。名前は「金剛の雌豚」を意味する。ヴァジュラヴァーラーヒーはサンスクリット名であり、チベットでは「ドルジェパクモ(rDo rje phag mo, Dorjé pakmo)」といい、漢名では「金剛亥母(こんごうがいも)」と称する。「チャクラサンヴァラ(Cakrasaṃvara)」=コルロ・デムチョクの明妃としてヤブユム像をとるほか、ヴァジュラヴァーラーヒーを本尊とする曼荼羅も描かれる。名称が表すように豚の頭が顔の上あるいは右にあり、赤い肌で稲妻の矢、頭蓋骨、棍棒を持った姿で描かれる。

画像一覧

忿怒相のヴァジュラヴァラーヒー

Vajravarahi in Wrathful Posture
メトロポリタン美術館(The Metropolitan Museum of Art)蔵
13世紀
Copyright: public domain

関連項目

キーワード

参考文献

  • 07ヴィジュアル版
    世界の神話百科『東洋編』 エジプトからインド、中国まで
    • 監修:近藤二郎、中村忠男、前田龍彦
    • 著者:レイチェル・ストーム
    • 翻訳:山本史郎、山本泰子
    • 発行者:成瀬雅人
    • 発行所:株式会社原書房

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