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説明
もしくは「チュータテス」とも。ローマ人がガリアと呼んだ、大陸のケルト人に崇拝されていた至高神。血によって心を和ます残忍な戦いの神でもあり、捕虜になった敵兵は生贄としてテウターテスに捧げられた。その方法は水を満たした樽に生贄を逆さ釣りにして沈め溺死させる方法で行われた。同じくケルトの戦神であるエススはテウターテスの別の姿であるとする説もある。「teuta」は「民族」を意味し、その名の通りテウターテスはケルト民族全体の父にしてケルト民族を代表する神である。大陸のケルト民族は部族ごとに分裂し国家を形成していたが、テウターテスは一部でしか信仰されていなかったエススとは異なり、どの部族でも信仰された。ただし、「テウターテス」は固有名詞ではなく、ローマ人がこの神を「ガリア人の主神」と呼んだ事に起因するとする説もある。
関連項目
キーワード
参考文献
- 01西洋神名辞典 DICTIONARY OF GODDESSES AND GODS
- 監修:山北篤
- 著者:稲葉義明、桂令夫、他
- 発行者:高松謙二
- 発行所:株式会社新紀元社
- 09ヴィジュアル版世界の神話百科 ギリシア・ローマ/ケルト/北欧
- 著者:アーサー・コットレル
- 翻訳:松村一男/蔵持不三也/米原まり子
- 発行者:成瀬雅人
- 発行所:株式会社原書房