建葉槌命

たけはづちのみこと

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説明

「日本書紀」や「古語拾遺」などに言及される神。「建葉槌神(たけはづちのかみ)」、「武羽槌命(たけはづちのみこと)」、「武羽槌雄命(たけはづちのおのみこと)」、「天羽槌雄神(あめのはづちのおのかみ)」、「天羽雷命(あめのはづちのみこと)」などの名前でも呼ばれる。高天ヶ原に従わない星神天津甕星を服従させるために経津主神建御雷之男神の二神に加えて更に派遣された神で、この神によって天津甕星は服従するに至った。倭文(しとり、しずり=縞や紋様の入った布)の神とされ、古語拾遺に拠れば天照大御神の岩戸隠れにおいて文布(あやぬの)を織って供物とした神で、機織を生業とする倭文氏の遠祖であるとされる。天日鷲神の御子神とされる場合がある。

全国にある「倭文神社(しずりじんじゃ)」、あるいはそれに類する「葛木倭文座天羽雷命神社(かつらきしとりにいますあめのはいかづちのみことじんじゃ)」、「静神社(しずじんじゃ)」といった神社はこの建葉槌命を主祭神とて祀っている。

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参考文献

  • 18日本の神様読み解き事典
    • 著者:川口謙二
    • 編集:川口謙二
    • 発行者:芳賀啓
    • 発行所:柏書房株式会社
  • 22
    日本書紀(一)〔全5冊〕
    • 発行者:山口昭男
    • 発行所:株式会社岩波書店
  • 58大日本神名辞書
    • 編集:明治神社誌料編纂所
    • 発行者:伊藤岩治郎
    • 発行所:明治神社誌料編纂所
  • 59神道大辞典
    • 監修:下中弥三郎
    • 発行者:下中弥三郎
    • 発行所:平凡社

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