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説明
仏教における変化観音(→観音菩薩)の一種。サンスクリット名を「ニーラカンタ(Nīlakaṇṭha)」といい「青黒い首」と訳せるため「青頸観音」、「青頸観自在菩薩(しょうきょうかんじざいぼさつ)」などと呼ばれる。また音から「抳羅健詫観世音(にらけんだかんぜおん)」、「儞攞建制(にらけんせい)」とも呼ばれる。ニーラカンタとはインド神話のシヴァの異名の一つであり、乳海攪拌を成功させるため毒を飲み干した結果として、のどが青黒く変色したことに拠るもの。
三十三観音の一尊であり、観音菩薩が姿を変えて人々を救済するという「三十三応現身」のうちの「即現仏身(そくげんぶつしん)」にあたるとされる。左手に胸の前で蓮華を持ち、右手は上げ結跏趺坐した姿や、正面は慈悲相、右面は獅子、左面は猪の三面四臂で右手に錫杖と蓮華、左手に輪と螺を持ち八葉蓮華上に立った姿などで表される。
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参考文献
- 47密教辞典
- 編集:佐和隆研
- 発行者:西村七兵衛
- 発行所:株式会社法藏館
- 66新纂仏像図鑑
- 編集:国訳秘密儀軌編纂局
- 発行者:吉田百邦
- 発行所:仏教珍籍刊行会