スラオシャ

Sraosha, Sraoša

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説明

ゾロアスター教における「崇拝に値する存在たち」ヤザタの一人。忠直のヤザタとされた。場合によってはさらに高位のアメサ・スペンタの一柱とされることもある。「スローシュ(Sros, Srosh)」、「セロシュ(Serosh)」、「シルシ(Sirushi)」などの名でも呼ばれる。最高神アフラ・マズダを崇拝する者達は、スラオシャを「耳を傾ける者」とし、スラオシャを媒介してアフラ・マズダに自分達の祈りが届くと理解していたため、スラオシャは「アフラ・マズダの耳」、「祈りの聞き手」と考えていた。ミトラとともに「真言(マンスラ)」を司る者であり、マンスラを武器としてダエーワら神の敵と戦うとされる。夜の間スラオシャはアフラ・マズダの命によって、被創造物の全てをアエシュマ率いる邪悪な悪霊たちから守るために天上から降りてくる。魔力が弱まる日没後でも休まず戦い人々を救ったとされる。またミトラやラシュヌとともに死後の裁判官としても知られ、人が死んでからの3日間はスラオシャが篤く祀られた。

イスラム教に改宗がなされると、スラオシャはアラーの使者である天使スルシュとして取り込まれた。

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参考文献

  • 01
    西洋神名辞典 DICTIONARY OF GODDESSES AND GODS
    • 監修:山北篤
    • 著者:稲葉義明、桂令夫、他
    • 発行者:高松謙二
    • 発行所:株式会社新紀元社
  • 07ヴィジュアル版
    世界の神話百科『東洋編』 エジプトからインド、中国まで
    • 監修:近藤二郎、中村忠男、前田龍彦
    • 著者:レイチェル・ストーム
    • 翻訳:山本史郎、山本泰子
    • 発行者:成瀬雅人
    • 発行所:株式会社原書房
  • 13
    天使辞典 (原題:A Dictionary of Angels -including the fallen angels-)
    • 著者:Gustav Davidson(グスタフ=デイヴィッドスン)
    • 発行者:矢部敬一
    • 発行所:株式会社創元社
  • 40Truth In Fantasy 74
    オリエントの神々
    • 著者:池上正太
    • 発行者:大貫尚雄
    • 発行所:株式会社新紀元社

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