シンジェシェ・ダナク

gShin rje gshed dgra nag, Shinjeshé dranak

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説明

チベット仏教における忿怒尊の一種。シンジェシェ=ヤマーンタカの一形態でサンスクリット名では「クリシュナヤマーリ(Kṛṣṇayamāri)」という。名前のシンジェシェは「シンジェ(=ヤマ)の敵」、ダナクは「絶対的な対抗者」ないし「黒い敵」を意味する。単に「ダナク(dGra nag, Dranak)」と呼ばれるほか、「シンジェシェ・ナクポ(gShin rje gshed nag po, Shinjeshé nakpo)=黒いシンジェシェ」の名でも呼ばれる。

多くの異像があるが、特に多くみられるのは三面六臂の像で、青黒色の身色で水牛に乗り、中央が青色、右が白色、左が赤色の三面、第一手右手にカルトリ(曲刀)、左手にカパーラ(髑髏杯)、第二手右手に金剛杵(ないし宝珠)、左手に輪、第三手右手に剣、左手に蓮華を持ち、妃を抱擁する。

関連項目

キーワード

参考文献

  • 56チベットの仏たち
    • 著者:田中公明
    • 編集:フライリーフ編集室
    • 発行者:光本稔
    • 発行所:株式会社方丈堂出版

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