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説明
ローマ神話における農耕神。英語読みの「サターン」の名で一般的に知られている。ギリシア神話のクロノスに比定されるが、クロノスとは違いラティニウムの最初の王とされており、しかもその治世は「黄金時代(神話中で人間の期限とされる時代)」であったとされる。サトゥルヌスは人々に農耕を教え、文明を与えた。サトゥルヌスの妻は本来ルアだったとされるが、後になってオプスが妻とされるようになった。これはオプスがクロノスの妻であるレアを同一視されたためだと思われる。ローマでは12月にサトゥルナリア(サトゥルヌス祭)があり、これは一年で最もにぎわう祭りである。
関連項目
参考文献
- 01西洋神名辞典 DICTIONARY OF GODDESSES AND GODS
- 監修:山北篤
- 著者:稲葉義明、桂令夫、他
- 発行者:高松謙二
- 発行所:株式会社新紀元社
- 09ヴィジュアル版世界の神話百科 ギリシア・ローマ/ケルト/北欧
- 著者:アーサー・コットレル
- 翻訳:松村一男/蔵持不三也/米原まり子
- 発行者:成瀬雅人
- 発行所:株式会社原書房