地域・カテゴリ
説明
フェニキアにおける稲妻と悪疫を司る神。「レセフ」とも呼ばれる。「矢の王」と称される。これは病を沢山の矢を射るように広範囲に撒き散らしたことを表現していると思われる。ただ、レシェフに祈ることによって反対に病から逃れることができるとも考えられていたこともあった。ときに荒ぶる戦いの女神アナトの夫とさることもあった。細長く先の尖った帽子をかぶり、斧、もしくは棍棒を振り回し、もう片方の手に盾を持っている姿で表された。レシェフはエジプト神話にも取り込まれ、エジプトでは戦斧をふるう戦いの神とされた。メソポタミアの疫病神ナムタルに相当する。
関連項目
キーワード
参考文献
- 04悪魔辞典 DICTIONARY OF DEMONS AND DEVILS
- 監修:山北篤、佐藤俊之
- 著者:桂令夫、佐藤俊之、他
- 発行者:高松謙二
- 発行所:株式会社新紀元社
- 07ヴィジュアル版世界の神話百科『東洋編』 エジプトからインド、中国まで
- 監修:近藤二郎、中村忠男、前田龍彦
- 著者:レイチェル・ストーム
- 翻訳:山本史郎、山本泰子
- 発行者:成瀬雅人
- 発行所:株式会社原書房