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説明
オーストラリア北部のアーネムランド半島に住むアボリジニ、アラワ族の人々が信じる「大いなる母」。「グナピピ(Gunapipi)」、「クナピピ・カルワディ・カジャラ(Kunapipi-kalwadi-kadjara)」と呼ばれることもある。かつてクナピピは、男女の英雄達とともに大地を巡り、自然を創り、さらに人間の男女をも創り出した。この旅では一匹の"虹蛇"がクナピピの歩く道を整えるためにその前を進んだという。しかし、現在のクナピピは曖昧で怠惰な霊であり、「年老いた女」であるとされる。その秘密の名前は儀式が最高潮に達したときにわめかれる無意味な叫びの中に聞こえるという。クナピピは若者達を殺し、ワシが彼女を殺すまでその若者達を食べていた。少年達はこうして彼女の胎内に再び入ることで新たな再生をし、成人男性として認められる。
参考文献
- 10シリーズファンタジー百科世界の怪物・神獣辞典
- 著者:キャロル=ローズ
- 発行者:成瀬雅人
- 発行所:株式会社原書房