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説明
日本の大分県日田市石井町にある松尾神社に祀られる神。普通各地の松尾神社は京都府の松尾大社からの勧請であるため大山咋神を祭神とするが、この地の松尾神社は単に通称として「きのうさま」という名前と効験だけが伝わっている。夜尿などを含め、男女の性器にまつわる病や縁結び、子宝などに効験があるとされる。「郷土趣味19号」を引いた中山太郎編「日本民俗学辞典」に拠れば、名前を「きのを様」とし、御神体は短剣であり、陽物や塩鰯を奉納するが、鰯の場合は各自の年齢の数だけと定まっていたという。
参考文献
- 64日本民族學辭典
- 著者:中山太郎
- 発行者:小谷實
- 発行所:昭和書房