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説明
マヤにおける洪水と豪雨の女神。「怒れる老婆」と称される。名前は「虹の貴婦人」を意味する。天界の支配者イツァムナあるいはキニチ・アハウの配偶神とされる。洪水や豪雨を引き起こす、恐怖すべき神であると同時に、恵みをもたらし出産を司る神でもあった。その頭には絡み合う蛇が巻き付いており、スカートには十字に組んだ骨が刺繍され、周囲には死と破壊の象徴を描いてあらわされる。また完全武装した女戦士の姿で描かれることもある。彼女は怒りが度を越えると天の水瓶をひっくり返して豪雨をもたらし、また「空の蛇」が洪水を起こすのを助ける。マヤ人はイシュ・チェルに対して常に生贄をささげ、気持ちをなだめようとした。生贄をささげることを怠ればイシュ・チェルは暴風雨を引き起こし、人々を殺し、町を破壊すると考えられていた。イシュチェルは織物の神とも考えられ、これは同じくイツァムナが夫とされるイシュ・チャベル・ヤシュと共通しているため、二神は同一神とも考えられる。
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関連項目
キーワード
参考文献
- 01西洋神名辞典 DICTIONARY OF GODDESSES AND GODS
- 監修:山北篤
- 著者:稲葉義明、桂令夫、他
- 発行者:高松謙二
- 発行所:株式会社新紀元社
- 04悪魔辞典 DICTIONARY OF DEMONS AND DEVILS
- 監修:山北篤、佐藤俊之
- 著者:桂令夫、佐藤俊之、他
- 発行者:高松謙二
- 発行所:株式会社新紀元社
- 33Truth In Fantasy 69マヤ・アステカの神々
- 著者:土方美雄
- 発行者:大貫尚雄
- 発行所:株式会社新紀元社