俾都久辰為命

へつくしいのみこと

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説明

「出雲国風土記」に見える神。高志国の神である意支都久辰為命の子神であり、「大国主神=所造天下大神(あめのしたつくらししおほかみ)」の数多い妃神の一人とされる「奴奈宜波比売命(ぬながわひめのみこと→沼河比売)」の親。親子関係と神名のみの言及であり、神格は明らかでない。名前は親神である意支都久辰為命と対比関係(「オキツ=沖津」に対する「ヘツ=辺津」)になっており、「奇し井(くしゐ)」とみて井戸の神、あるいは「高志居(こしゐ)」の転訛で高志の神であることを指すと考えられる。

参考文献

  • 23平凡社ライブラリー 328
    風土記
    • 翻訳:吉野裕
    • 発行者:下中直人
    • 発行所:株式会社平凡社
  • 58大日本神名辞書
    • 編集:明治神社誌料編纂所
    • 発行者:伊藤岩治郎
    • 発行所:明治神社誌料編纂所

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