橋姫

はしひめ

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説明

日本における伝承で、橋の袂にいるとされた境界を司る女神のこと。橋の守護神でありまた外敵の侵入を防ぐ神とされ、古くからある大きな橋において祀られる。橋姫は嫉妬深い神とされ、橋の上で他の橋を褒めたり、「葵の上」や「野宮」といった女の嫉妬の謡をうたうと必ず恐ろしい目にあうという。橋の袂に男女二神を祀った水神信仰が元となっていると考えられている。「倭訓栞」には橋姫の「ハシ」は「愛(は)し」に通じ愛姫を意味する、との説が載っている。特に京都府宇治川の宇治橋で祀られた宇治橋姫が有名だが、ほかにも大阪府淀川に架けられていた長柄(ながら)橋や滋賀県の瀬田川に架けられている瀬田の唐橋などでも祀られていた。

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参考文献

  • 18日本の神様読み解き事典
    • 著者:川口謙二
    • 編集:川口謙二
    • 発行者:芳賀啓
    • 発行所:柏書房株式会社
  • 24妖怪事典
    • 著者:村上健司
    • 編集:山本敦
    • 発行者:山本進
    • 発行所:毎日新聞社
  • 59神道大辞典
    • 監修:下中弥三郎
    • 発行者:下中弥三郎
    • 発行所:平凡社

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