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説明
中国における神で、海神で風神。また疫病を流行させる神でもある。「禺強」、「愚強/愚彊」、「愚京」とも書く。黄帝の孫にあたる。北海に住む海神としての禺彊は、魚のような身体や手足をして、二頭の竜に乗っているという。風神としての禺彊は、字(あざな)を玄冥といい、顓頊の臣下であるという。人面鳥身で、青蛇二匹を耳に飾り、さらに二匹を踏みつけている。海神としての禺彊と同じく、北方を支配しているという。また風神としての禺彊は、疫病を風に乗せて運び流行らせる疫神でもあり、至る所で人を傷つけると言われ、古来大いに忌み嫌われたので、やはり疫神である「伯強」と同様の存在だとする文献もある。北西の風は特に厲風(れいふう=病の風)と呼ばれ人々に恐れられたという。
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関連項目
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参考文献
- 35山海経 中国古代の神話世界
- 翻訳:高馬三良
- 発行者:下中直人
- 発行所:株式会社平凡社