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説明
北アメリカの中西部に住むネイティブアメリカン、アルゴンキン語族に属するアブナーキ族における文化英雄であり変換者。「グルースキャップ(Glooscap)」、「グルスカベ(Gluskabe)」、「グルスカビ(Gluskabi)」、「クルスキャップ(Kluscap)」、「グルスカブ(Gluskab)」、「クロスコンバ(Kloskomba)」などの名前でも呼ばれる。名前は「無から来た者」或いは「言葉より創造された者」を意味すると考えられている。創造神タバルダック(Tabaldak)が人間を創造したあと彼の体についた埃から創造されたのがグルスカプを彼の兄弟であるマルスミス(Malsumis)とされる。オジプワ族におけるナナブッシュやクリー族におけるウィサケジャックに比定されるように、人間に多くの技術をもたらした。アブナーキ族の人々はグルスカプがいつか再来し、彼等を救いにくると信じている。
関連項目
参考文献
- 48世界神話辞典 (原題:A Dictionary of World Mythology)
- 著者:アーサー・コッテル(Arthur Cotterell)
- 翻訳:左近司祥子、宮元啓一、瀬戸井厚子、伊藤克己、山口拓夢、左近司彩子
- 発行者:富澤凡子
- 発行所:柏書房株式会社