エク・チュア

Ek Chuah

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説明

マヤ神話における戦争と商業の神。その名は「黒い戦王」ないし「黒い指揮官」を意味し、名前の通り戦争を象徴する荒ぶる神とされる。エク・チュアと「エク・アハウ(Ek Ahau)」は元々は別個の神格だったが、次第に習合されたと考えられている。本来、エク・チュアは旅人を守護する役目を持つ下位の神であり、エク・アハウこそが高位の戦神であったとする説もある。

肌の色は黒く、身体は大きくて鈍重であるとされ、目の周りを黒く縁取った姿で描かれる。マヤの神殿における重要度は高く、偉大な軍神として崇められていたが、商業の守護者としての信仰もあり、どちらかというとこちらの面で人々に親しまれていたと思われる。当時交易の場で貨幣として使われていたカカオの守護神でもある。商業神として描かれる場合は、杖をつき背中に荷物を背負った姿であらわされる。

関連項目

キーワード

参考文献

  • 01
    西洋神名辞典 DICTIONARY OF GODDESSES AND GODS
    • 監修:山北篤
    • 著者:稲葉義明、桂令夫、他
    • 発行者:高松謙二
    • 発行所:株式会社新紀元社
  • 33Truth In Fantasy 69
    マヤ・アステカの神々
    • 著者:土方美雄
    • 発行者:大貫尚雄
    • 発行所:株式会社新紀元社

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