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説明
ローマにおける女神の一人。名前は「良き女神」の意。ファウナと同一視される。ボナ・デアはもっぱら女性に崇拝されるが、詳しいことは不明の女神である。ボナ・デアの父であるファウヌスは娘であるボナ・デアを犯そうとたくらみ、ぶどう酒を飲ませて酔わしたり、天人花の枝で鞭打ったりした。そして蛇に変身してついにボナ・デアを犯したとされる。また別伝では彼女はファウヌスの妻で家事に長け貞操も固かったが、あるときよったところを夫に咎められ、天人花の枝で打たれて死んだという。このためボナ・デアの祭祀ではぶどう酒と天人花を供物にしたり、アウェンチヌス丘にあったその神殿にそれを持ち込んだりすることは禁じられているが、別名を使って供物にすることは可能であったという。
参考文献
- 01西洋神名辞典 DICTIONARY OF GODDESSES AND GODS
- 監修:山北篤
- 著者:稲葉義明、桂令夫、他
- 発行者:高松謙二
- 発行所:株式会社新紀元社