古代ローマにおける泉の女神。「ディウトゥルナ(Diuturna)」とも呼ばれる。元はラティウムに近いヌキミウス河のほとりに祀られていたが、ローマに移されてフォルムにあるヴェスタ(Vesta)神殿の近くにあった泉と結び付けられ、また沼地の多い湿地帯であったマルス(Mars)の野にも神殿を与えられて、治病の効験あらかたな神として尊崇された。ユピテル(Jupiter)に熱心に求愛された末、泉に変身させられ、ついにその愛人となったとも、ヤヌス(Janus)と結婚し泉の神フォントゥス(Fontus)を生んだとも言われる。 癒しの泉や井戸の守護霊であり、また人々を火災から守護するとされる。1月11日には水道橋や井戸を作る水に関連した労働者のユトゥルナ(Juturna)を祭るユナルテリア祭がある。また防火の女神として8月23日のヴォルカナリア祭でも祝われる。
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