ユルルングル

北部オーストラリアに住むアボリジニ、ムルンギン人の信じる「偉大なる父たる蛇」。「ユルング(Yulunggu)」とも呼ばれる。アボリジニに広く信じられている"虹蛇"(Rainbow Serpent)の一種であり、偉大なる銅のニシキヘビだとされる。禁断の氏族と寝た娘二人が追放されユルルングル(Yurlungur, Yurlunggur)の聖地であるミリルミナ(岩のニシキヘビの背)という泉に来たとき、年長のほうの娘が捕まえた動物を料理しようすると、動物は逃げて泉に飛び込んだ。また年少の娘のほうの赤ん坊のために樹皮を集めに出たとき、ミリルミナに娘の経血が滴ってしまった。ユルルングル(Yurlungur, Yurlunggur)はこれを感じて水面に現れると二人の娘のその二人の娘の赤ん坊を飲み込んでしまった。彼女らはユルルングル(Yurlungur, Yurlunggur)の子孫だった。後に蛇の会合があった時に蛇は嘘をつけないのでユルルングル(Yurlungur, Yurlunggur)は自分の子孫を飲み込んでしまったことを告白し、彼女らは吐き出された。

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