楊柳観音

仏教において千光眼経などに説かれる変化観音(→観音菩薩(Avalokiteśvara))の一。「楊枝観音(ようしかんのん)」とも呼ばれる。三十三観音の一尊であり、千手観音(Sahasrabhuja)の四十手のうち、「楊柳手(ようりゅうしゅ)」と呼ばれる手から生じたとされ、薬王菩薩(Bhaiṣajyarāja)は同体であるとされることもある。難病除災を祈願する仏尊とされる。千光眼経に拠れば慈悲体で金色の身色の十一面、左手を胸に当て右手に楊柳枝を持ち、月輪中の紅蓮華座に坐した姿とされる。また花瓶に楊柳枝を挿しその右側の水辺の岩の上に坐した姿でも描かれる。 楊柳觀音 望月信亨 編 「佛教大辭典」より 国立国会図書館蔵 Copyright: public domain

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