羊宮

密教の宿曜道における十二宮（Rāśi）の一つ。サンスクリット名を「メーシャ（Meṣa）」といい、羊を意味するため羊宮（Meṣa）というほか、「白羊宮（はくようぐう）」、「持羊神主（じようじんしゅ）」とも訳す。また音から「弥沙（みしゃ）」、「迷沙（めいしゃ）」とも呼ばれる。西洋占星術における牡羊座にあたり、期間としては春分から穀雨に至るまで（3月から4月にかけて）を指す。また二十七宿の婁宿（Aśvinī）、胃宿（Bharaṇī）、昴宿（Kṛttikā）にあたる。規範を司るとされ、胎蔵界曼荼羅では東方（上側）に羊の姿で描かれる。 種字は「मे（me）」、真言は「唵迷沙波多曳莎呵（おんめいしゃはたえいそわか）」。 羊宮（Meṣa） 国訳秘密儀軌編纂局 編 「新纂仏像図鑑 天之巻」より 国立国会図書館蔵 Copyright: public domain