ヤルラシャムポ

チベット仏教における独自のチョキョン(=護法神=ダルマパーラ(Dharmapala, Dharmapāla))の一人。ヤルルン渓谷にある山の神であり、吐蕃王国では神々の頭領ともされた。ヤルラシャムポ(Yar lha sham po, Yarlha shampo)は吐蕃王国で歴代の王から熱く信仰され、「ブージェイ・ラ(Bod rje'i lha, Böjélha)=吐蕃王の神」、「クラシャムポ(sKu lha sham po, Kulha shampo)=玉体維持の神」などの名でも呼ばれた。 チベット密教の祖パドマサンバヴァによって調伏された神々の一尊であり、パドマサンバヴァが入蔵の際、巨大な白いヤクに変身し、口と鼻から巨大な吹雪を巻き起こしてパドマサンバヴァを妨害したが、調伏され護法神になったとされている。白い身色で白い衣を身に着け、口と鼻から吹雪を出すヤクに乗った姿で描かれる。

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