ヤオシケプカムイ

アイヌにおいて蜘蛛一般を顕現体とする女性のカムイ。名前は「網を編むカムイ」の意。蜘蛛そのものよりも、蜘蛛の巧みな巣の張り方にアイヌ人が感銘を受けたことによって生まれたカムイだと思われる。糸を紡ぐ行為から機織を連想させるために女性のカムイだと考えられた。神謡では美しい女性カムイとして登場し、カケスのカムイであるハシナウウクカムイなどと同様に狩猟や漁などを守るカムイだとされた。徘徊性の(巣を作らない)蜘蛛であるアシダカグモを顕現体とするカムイは特にアミタンネカムイと呼ばれる。

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