山童

日本の妖怪の一種。河童が山に入ると山童になるとされる。「山ウロ」(長崎県南松浦郡上五島町)、「山オロ」(長崎県五島地方)、「ヤマオジ」(鹿児島県八女郡星野村)、「ワロドン」(鹿児島県曾於郡輝北町)、「オジドン」(鹿児島県大隈地方)、「ヤマワラワ」、「ヤマワランベ」など地方により多くの別名がある。また「セコ」も山童の一種とされる。寺島良安の「和漢三才図会」などにもその名が見える。大きな猿に似て人のように立って歩くという。悪さをするときもあるが、握り飯などと交換で山仕事を手伝ってくれたりすることもある。ただ最初に約束したものと違うものを与えると怒る。例えば魚を一皿やる、と約束して魚だけをそのまま渡してはいけない(つまり皿にのせればよい)。仕事を頼む前にものをあげるとそのまま逃げることもある。 山童(やまわらハ) 1805 鳥山石燕著 「畫圖 百鬼夜行(前篇陰)」より 国立国会図書館蔵 Copyright: public domain 妙髙山の山童(めうかうざんのやまをとこ) 一寿斎芳員画「百種怪談妖物雙六」より 国立国会図書館蔵 Copyright : public domain 山男(やまおとこ) 李冠光賢画 「怪物画本(かいぶつえほん)」より 国際日本文化研究センター蔵 Copyright: public domain 山童 北斎季親画 「化物尽絵巻(ばけものづくしえまき)」より 国際日本文化研究センター蔵 Copyright: public domain

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