八雷神

古事記や日本書記などに登場する八柱の雷神。古事記では「八雷神(やくさのいかづちがみ/やはしらのいかづちがみ)」、日本書紀では「八色雷公(やくさのいかづち)」ないし「八雷(やついかづち)」の名で記される。伊邪那岐命が亡くなった伊邪那美命に会いに黄泉国(よもつくに)に赴いたとき、「見てはいけない」という妻の約束を破り伊邪那美命の姿を見てしまったとき、伊邪那美命の体の各所からは八雷神が生じ、蛆がたかっていた。約束を破り恥をかかされた伊邪那美命は、逃げ帰ろうとした伊邪那岐命に八雷神や黄泉軍を差し向けた。 八雷神のうち、特に「火雷神(ほのいかづちかみ)」は単独で信仰されるほか、「火雷大神(ほのいかづちのおおかみ)」の名で八雷神の総称として扱われることもある。

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