ワッカウシカムイ

アイヌにおいて水あるいは川を司る女性のカムイ。ただ顕現体は水や川そのものではなく川に棲むハリガネムシ(寄生虫の一種だが成虫は水中で自由生活を送る)だとされる。名前は「水のカムイ」の意。他に「ペットルンカムイ」ないし「ペッオルンカムイ(川にいるカムイ)」、「チューラッペマッカムイカッケマク(瀬を司るカムイの淑女)」という名前もある。別名の通りの美しい乙女だとされ、生命を育む生活に必須な川の水はワッカウシカムイの乳であるとも考えられた。パセカムイ(重要なカムイ)の一人であり、ワッカウシカムイへの呼びかけは蟹のカムイを通して行われた。

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