ヴィーヴル

フランスにおける想像上の生物の一つ。語源的にはイングランドのワイヴァーン(Wyvern, Wivern)がフランス語化されたものだが、姿や特徴はかなり異なる。ヴィーヴル(Vouivre)は下半身がドラゴン(Dragon)で上半身が豊満な胸の女性という人頭獣身の姿(単に蛇の姿ともされる)をしており、額にルビーやダイヤモンドなどの宝石がついている。この宝石は物を見る力や、魔力が宿っているとされ、魔法使いに欲しがられた。ヴィーヴル(Vouivre)は水浴びの時、あるいは水を飲む時、この宝石が水に濡れるのを嫌がり、はずして手元に置くとされる。この時こそ宝石を盗むチャンスで、これを手にした者はその力を我が物に出来るが、宝石を奪われたヴィーヴル(Vouivre)は力を失い衰弱して死んでしまうという。ヴィーヴル(Vouivre)は廃墟となった城や修道院に棲んでいて、そこにある宝を守っているとされる。

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