ヴィシュヴァカルマン

インド神話に登場する創造神。名前は「万物を造るもの」の意で、「造一切者」などと訳される。『リグ・ヴェーダ』の賛歌によると、彼はあらゆる方角に眼、頭、腕、足を有し、その双腕と翼であおいで天地を創造した唯一神であり、また木材や樹木を用いて大地を生産し、天空を開いたという。富の神クベーラ(Kubera, Kuvera)のためにランカー島(現在のスリランカ)に黄金の城壁を作ったが、後にランカー島はラーヴァナ(Ravana, Rāvana)に奪われてしまった。仏教においては音から「毘首羯磨(Viśvakarman)」と音訳され、帝釈天(Śakra-devānam-indra)の臣下として彫刻や建築などの美術を司る神とされる。

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