ヴァルキューリ

北欧神話において、主神オーディン(Ōðinn, Odin)に仕える戦いのディス(Dis)達。語義は「戦死者を運ぶ者」。多くの場合、兜をかぶって手に槍を携え姿だとされ、空を飛ぶ馬に跨って、あるいは雲に乗ったり自らの力で飛んで戦場へと赴く。ヴァルキューリ(Valkyrja)は戦運が神格化された存在であるため、戦闘に関わる言葉をそれぞれの名前としている。 巨人族との最後の戦い(ラグナロク)に備えるため、オーディン(Ōðinn, Odin)は勇敢に戦って死んだ王や戦死を神界へと集めている。これを実際に行うのがヴァルキューリ(Valkyrja)で、そういった者たちを選ぶために人間達の戦場へと飛来する。戦死するものはオーディン(Ōðinn, Odin)によってすでに決定されている場合もあるが、ヴァルキューリ(Valkyrja)は人間の運命に介入するディース達から派生した存在であるため彼女らにも戦死者の運命を定める権利がある。倒れた戦士を神界アスガルズのオーディン(Ōðinn, Odin)の神宮の一つであるヴァルハラ(戦死者の館)まで運んだヴァルキューリ(Valkyrja)は、神界で復活した勇者達を天女のようにもてなす。ラグナロクまでの間、戦死者たちはヴァルハラで英気を養うのだという。人間族出身のヴァルキューリ(Valkyrja)もいくつかの神話で見られ、そういった者は人間界の王女であることが多い。ヴァルキューリ(Valkyrja)は羽毛の衣を着て白鳥の姿で人間界に降りてくることもある。 ヴァルキューリ(Valkyrja)の固有名としては、「ブリュンヒルデ(Brunhilde)」、「ヒルデ(Hilde)」、「ゲル(Göll)」、「ゴンデュル(Gondul)」、「フリスト(Hrist)」、「ミスト(Mist)」、「シグルーン(Sigrun)」、「スヴァーヴァ(Swawa)」、「スコグル(Skogul)」などが挙げられる。

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