ヴァーマナ

インド神話において、宇宙を維持する神ヴィシュヌ(Visnu)が世界を救うために取る十種の化身(アヴァターラ)のうち、第五の小人の化身。悪魔バリがインドラ(Indra)の都を占領したときに出現した化身で、バリの元に現れ「私が三歩で歩けるだけの土地を下さい」と懇願した。バリが笑ってそれを許した途端、ヴァーマナ(Vamana)は本来の巨大なヴィシュヌ(Visnu)の姿に戻った。二歩で世界を歩き尽くし、「さて三歩目はどうしよう」と笑っていった。バリはひざまずいて自分の額を差し出して三歩目を受け止めた。ヴィシュヌ(Visnu)はその神妙な行いを称え、バリの王国は取らないで許した。 ヴァーマナ(Vamana) 1620. フランス国立図書館蔵 Copyright: public domain Source: Bibliothèque nationale de France

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