チベット、ネパール仏教で重要な神格とされている女性の仏尊。名前は「金剛の雌豚」を意味する。ヴァジュラヴァーラーヒー(Vajravarahi, Vajravārāhī)はサンスクリット名であり、チベットでは「ドルジェパクモ(rDo rje phag mo, Dorjé pakmo)」といい、漢名では「金剛亥母(こんごうがいも)」と称する。「チャクラサンヴァラ(Cakrasaṃvara)」=コルロ・デムチョク('Khor lo bde mchog, Khorlo demchok )の明妃としてヤブユム像をとるほか、ヴァジュラヴァーラーヒー(Vajravarahi, Vajravārāhī)を本尊とする曼荼羅も描かれる。名称が表すように豚の頭が顔の上あるいは右にあり、赤い肌で稲妻の矢、頭蓋骨、棍棒を持った姿で描かれる。 忿怒相のヴァジュラヴァラーヒー Vajravarahi in Wrathful Posture メトロポリタン美術館(The Metropolitan Museum of Art)蔵 13世紀 Copyright: public domain
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