ウォンジーナ

オーストラリア北西部の北部、キンバリー地区に住むアボリジニの神話に登場する、ウングット（＝ドリームタイム）に存在した精霊。"虹蛇"（Rainbow Serpent）とは別の、雨と雲の精霊であるとされる。ウォンジーナ（Wandjina, Wondjina, Wondina）は今オーストラリアに存在する何かの前身であり、例えば、「ワシタカのワラナ」はウォンジーナ（Wandjina, Wondjina, Wondina）の一匹であったし、ワラガンダ（Walaganda, Wallungunder）という名のウォンジーナ（Wandjina, Wondjina, Wondina）は天に昇って天の河になった。岩絵に描かれたウォンジーナ（Wandjina, Wondjina, Wondina）は全て頭部に赤や黄色の太い帯で輪郭が描かれており、まるで後光のように見える。両目と鼻は連結し、口は無い。口が無いのは、ウォンジーナ（Wandjina, Wondjina, Wondina）に口があると絶え間なく雨が降り続けるからだとされる。