バビロニアにおける邪悪な精霊。死者の魂であるエディンム(Edimmu)のうち、死ぬときに葬式をしてもらえなかった者が恨みからウトゥック(Utukku)になり、生きるものに苦痛を与え復讐をする。彼等のようなウトゥック(Utukku)は改めて葬儀をやり直す(キスプ)と、鎮めることが出来る。しかし、より下層の世界アラルからやってきたウトゥック(Utukku)や、エア(Ea)神の噛み付きから発生したウトゥック(Utukku)は彼等より更に邪悪で、世界に病気を広げたり、人々の心に邪悪な考えを吹き込んだり、家族間に不和をもたらしたりする。彼等は「明るい日を暗闇に変える風」などに例えられ、容易には鎮められないが、退魔師(アシプ)がエア(Ea)の名の元に呪文を唱えると追い払うことが出来るという。
ページにリダイレクトします。