ウルス・ラグナ

ペルシアにおける勝利の神。名前は「障害を打ち破る者」ないし「勝利をもたらす者」の意。「ワルフラーン(Warahran)」、「バフラーム(Baharam)」とも呼ばれる。インドの神インドラ(Indra)の別名「ヴリトラハン(ヴリトラ(Vritra)の殺戮者)」と語源を等しくすると考えられている。魔や悪意を持つ人間を打ち負かし罰を与える神で、崇拝者に勝利を与えるとされることから特に兵士に信仰された。ゾロアスター教では勝利を司るヤザタ(Yazata)として取り入れられた。賛歌「ワルフラーン・ヤシュト」にはウルス・ラグナ(Veresraghna)の10の化身として「風」、「雄牛」、「白馬」、「ラクダ」、「猪」、「少年」、「大鴉」、「雄羊」、「雄鹿」、「勇士」が記されている。

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