ウラエウス

エジプト神話において太陽を象徴する蛇。レー(Re)を始めとする太陽を司る神の頭飾りとなっている太陽の円盤に巻きついた姿でよく知られる。元々ウラエウス(Uraeus)はウジャト(Vaget)と呼ばれる女神であり、レー(Re)の取り外し可能な眼であった。これは太陽の象徴したものだが、ウジャト(Vaget)はこの任務を放棄しレー(Re)の元から逃げ出したことがあった。ところがウジャト(Vaget)が帰ってきた頃にはレー(Re)はすでに新しい「眼」を作ってしまっていたためウジャト(Vaget)は怒り狂い蛇と化したのである。レー(Re)はウラエウス(Uraeus)=ウジャト(Vaget)の怒りを鎮めるため彼女を自分の額につけたという。別の伝承ではレー(Re)がウラエウス(Uraeus)を箱に入れておいた時、大地の神ゲブ(Geb)がその箱を開けてしまったことがあった。ウラエウス(Uraeus)が毒を吐くとゲブ(Geb)の仲間は皆死んでしまい、ゲブ(Geb)でさえも重体に陥ったという。

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