ツィツィミトル

アステカにおいて、天界に住む「始祖母」神。処女神マヤウェル(Mayáhuel)の嫉妬深い庇護者。風の神エヘカトルとマヤウェル(Mayáhuel)が絡まりあって2本の枝になったのを知り、ツィツィミトル(Tzitzimitl)は憤りのあまり2つの枝を引き裂いてしまう。その折られた枝はマヤウェル(Mayáhuel)だったのだが、ツィツィミトル(Tzitzimitl)はその破片を自分の手下の精霊であるツィツィミメ(Tzitzimime)に食べさせてしまった。無傷だったエヘカトルは元の姿(=ケツァルコアトル(Quetzalcoatl))に戻り、マヤウェル(Mayáhuel)の骨を集めて畑に埋めるとそれは植物となって成長した。この植物がプルケ(酒)のつくるためのマゲイであった。

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