日本記紀神話に登場する男神。「角」は「つぬ」とも発音する。女神の活杙神とともに神世七代の第4代を成す。古事記では「角杙神」、日本書紀では「角樴尊(つのぐいのみこと)」と表記される。「杙」をどう解釈するか意見が分かれるが、いずれにしても国土が生成される過程を表現した神だと考えられている。「新撰姓氏録」に記される「角凝魂命(つのこりむすびのみこと)」、「天角己利命(あめのつのこりのみこと)」、「角凝命(つのこりのみこと)」といった神は角杙神と同体とされることもある。島根県大田市川合町にある「物部神社(もののべじんじゃ)」の境内末社である「神代七代社(かみよななよのやしろ)」や、茨城県久慈郡大子町の「十二所神社(じゅうにしょじんじゃ)」などに他の神世七代とともに祀られる。
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