ツ・マタウェンガ

マオリ神話において、開闢の夫婦神パパ・ツ・ア・ヌク(Papa tu a nuku)とランギ・ヌイ(Ra-ngi nui)との間に生まれた、六柱の神の一人で戦争を司る。名前は「怒った顔の"ツ"」を意味する。夫婦神は天空と大地そのものであり、彼等が抱きあって密着している為、大地には光が差さず、その空間にいた彼等は居心地が悪く、彼等は話しあって二人を無理やり引き離す事に決めた。これに六柱の一人である嵐神タフィリ・マテア(Tawhiri-matea, Tāwhiri-mātea)は反対したが、ツ・マタウェンガ(Tūmatauenga, Tu-matauenga)は二人を殺せと主張した。この仕打ちに怒ったタフィリ・マテア(Tawhiri-matea, Tāwhiri-mātea)は兄弟とその子孫達に攻撃を仕掛けた。この時一人だけ立ち向かったのがツ・マタウェンガ(Tūmatauenga, Tu-matauenga)で、彼はタフィリ・マテア(Tawhiri-matea, Tāwhiri-mātea)を打ち負かしたあと自分を見捨てた他の4人の兄弟達に怒りを向け、彼等を食べ尽くした。そのため、「好戦家の~」、「人食いの~」、「狭い顔の」といった形容を付けて恐れられるようになった。

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