チキサニカムイ

アイヌにおいて「ハルニレ」というニレ科の落葉高木を顕現体とするカムイ。植物のカムイの例に漏れず、女性のカムイと考えられている。名前は「我らがこする木のカムイ」という意味で、その名の通りアイヌは火をおこす道具としてハルニレを用いていたとされる。神謡の中で重要なポジションを占め、「アイヌモシリ(人間の世界)」やアイヌ人たちを創造したとされるコタンカラカムイが国づくりのとき用いた鍬から生まれカムイとされたり、カンナカムイとの間に文化英雄であるアイヌラックルを産んだとされる。

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