もしくは「チュータテス」とも。ローマ人がガリアと呼んだ、大陸のケルト人に崇拝されていた至高神。血によって心を和ます残忍な戦いの神でもあり、捕虜になった敵兵は生贄としてテウターテス(Teutates)に捧げられた。その方法は水を満たした樽に生贄を逆さ釣りにして沈め溺死させる方法で行われた。同じくケルトの戦神であるエスス(Esus)はテウターテス(Teutates)の別の姿であるとする説もある。「teuta」は「民族」を意味し、その名の通りテウターテス(Teutates)はケルト民族全体の父にしてケルト民族を代表する神である。大陸のケルト民族は部族ごとに分裂し国家を形成していたが、テウターテス(Teutates)は一部でしか信仰されていなかったエスス(Esus)とは異なり、どの部族でも信仰された。ただし、「テウターテス(Teutates)」は固有名詞ではなく、ローマ人がこの神を「ガリア人の主神」と呼んだ事に起因するとする説もある。
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