字義は「神々の母」。メソアメリカ中央部における地母神の一人で、チコメコアトル(Chicomecóatl)やコアトリクエ(Coatlicue)、トラソルテオトル(Tlazolteotl)、トシ(Toci)といった女神より古いが、これらの女神とも明らかに関連がある。地母神信仰は、特に後古典期に盛んになり、とりわけそれは湾岸地域の文化やメキシコ盆地のチナンパ(湖岸に人工的に作られた方形の畑)の民の間で顕著だった。アステカにおける360日暦「シウトル」は1年で18ヶ月を刻むが、その第12暦月「オチュパニストリ(Ochpanitztli="道を掃く"の意)」にはテテオインナン(Teteoinnan)やチコメコアトル(Chicomecóatl)を祀る収穫祭が催された。 テテオインナンの像 メキシコ国立人類学博物館所蔵 At Museo Nacional de Antropologia Copyright: Kazuki Mutoh
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