タシツェリンマ

チベット仏教においてチベット独自のチョキョン(=護法神=ダルマパーラ(Dharmapala, Dharmapāla))の一人。名前は「吉祥長寿女」といった意味。チベット密教の祖パドマサンバヴァがチベットに招聘されたとき、その入蔵を妨害しようとした調伏された土着の神だとされる。特にカギュー派において信仰されており、「チョモ・カンガル(Jo mo gangs dkar, Jomo gangkar="白い雪の女王"の意。チョモランマ=エベレストに比定される)」という山に住んでいるとされ、7人の兄弟と4人の姉妹がいるとされる。特にタシツェリンマ(bKra shis tse ring ma, Trashi tseringma )を含む5人の姉妹は「ツェリン・チェンガ(Tshe ring mched lnga, Tsering chenga)」と呼ばれ、しばしば5人でタンカに描かれる。

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