タル

ヒッタイト神話における気象の神。動植物を統べる豊穣神テレピヌ(Telepinu)の父親であり、神々に敵対する怪物イルルヤンカシュ(Illuyankas)の仇敵とされる。タル(Taru)とイルルヤンカシュ(Illuyankas)の物語は植物の一年のサイクルに関係している。つまり、タル(Taru)がイルルヤンカシュ(Illuyankas)を打ち負かせば植物は盛んに成長し実りを得るが、負けると枯れしぼみ収穫できない。これに似た物語は西アジアの多くの神話に普遍的に見ることが出来る。

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