タラニス

ケルト神話において、テウターテス(Teutates)、エスス(Esus)と並び称される戦いと死をつかさどる女神。名前は「怒鳴るもの」あるいは日没の方角である西を意味すると考えられる。雷と太陽を象徴する車輪や稲妻を表す螺旋ととも描かれる。タラニス(Taranis)に捧げられた生贄は木の檻に大勢詰め込まれていっぺんに焼き殺されたが、これはテウターテス(Teutates)に捧げられた生贄が水によって、エスス(Esus)に捧げられた生贄が刃によって殺されたのと同じように、タラニス(Taranis)の太陽神・雷神としての性格を象徴するものである。「タラン(taran)」という近代ウェールズ語ないしブルトン語は「雷」を意味する。ローマ人に知られた数少ないケルトの神で、ローマ人はタラニス(Taranis)をユピテル(Jupiter)と同一視した。

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