ターラカー

インドにおいてダイティヤ(Daitya, Daiteya)の女の固有名を指す。悪魔スンダの娘という説と、ヤクシャ(Yakṣa)のスケートゥの娘と言う説がある。ターラカー(Taraka, Tārakā)は高名な聖仙アガスティヤの怒りに触れ、ラークシャシー(Rakshasi, Rākṣasī)に姿を変えられたため、ガンジス川流域の森に住んで、その周辺を荒らしまわっていた。英雄ラーマチャンドラ(=ラーマ。ヴィシュヌ(Visnu)の化身といわれる)はその近くに住んでいた聖仙シュヴァーミトラに彼女の討伐を頼まれたが、ラクシャシーといえども女を殺すのはしのびないと思い、弟のラクスマナとともに、彼女の腕、耳、鼻を削ぎ落とした。それでもターラカー(Taraka, Tārakā)は邪術によって石つぶてを飛ばして攻撃してきたので、ラーマによって射殺された。

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